【続・コロナ考】政府とマスコミの国民誘導について
2022年2月現在の話である。
現在、目下、新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を奮っており、筆者が住む大阪では1日1万人以上の感染者が出ている始末。この状況に対して政府はまん延防止重点措置を、大阪府は医療緊急事態宣言を発出した。
思い起こせば感染第一波の緊急事態宣言は全国の感染者は数百人程度だった。しかしその事態が未知なることだったせいもあって「不要不急の外出禁止」の大号令のもと、あらゆる業種や学校が停止状態になり、メディアは「ステイホーム」を声高に叫び、星野源は「うちで踊ろう」を歌っていた。
しかし今はどうだろう、もうほとんど「ステイホーム」なんて言葉は聞かないし、飲食業の時短営業以外はほとんどの業種が通常運転している。これは国民が新型コロナウイルスに慣れたせいなのか?もちろんそれもあるだろうが、どちらかというとこの感染状況に政府は諦め、マスコミは飽きてしまったからではないだろうか。
ここ2年間のコロナ禍において筆者が改めて感じたのは国民の考えや行動が政府とマスコミ・メディアに大きくコントロールされている、という点だ。
今のまさに感染爆発しているなかで国民があまり動じないのは、政府の「オミクロン株は重症化しにくい」という声明であったり、感染状況よりも北京オリンピックを大々的に報道するメディアの影響ではないだろうか。
ここからはあくまで筆者の個人的な考えだが、メディアは新型コロナウイルスに感染した際、軽度から重度の症状や後遺症が具体的にどういうものなのかを正しく伝えること。そして政府は国民に自粛をお願いするのではなく、感染に関しては自己責任で、自分の身は自分で守るようにというある意味少し突き放したメッセージを投げることで感染を軽んじる傾向はもう少し減るような気がしている。
兎にも角にもまさにオーバーシュートといえるこの第六波。政府とマスコミの責任は重大と言えよう。